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PHOTO EXHIBITION / Neue Tanz


あけましておめでとうございます。

1月4日から31日まで、清川サロンというビストロ・バーで『Neue Tanz』という初の写真展を開催することになりました。

今回の展示は、この10年間で撮りためた沢山の写真から約100点を選びました。被写体のもつ’意味’を排除したあとに残る、意図のない模様の心地良さ、もしくは心地悪さ、みたいなもの感じる作品を選びました。簡単に言えば、僕が烈しく心惹かれたワクワクしてモゾモゾするモノ(現象)たちを集めた作品展です。

今回の作品展にあたり、僕の彼女で、今年からTanzu(たんず)というプロジェクトを一緒に立ち上げるパートナー、あーたんこと平野敦子と、みんなの大切なマスコット #さわたかし こと澤さんという、大好きな二人が、素敵すぎる紹介文を書いてくれました。本当にありがとう!イケてるフライヤーも、あーたんが作ってくれました。重ねてありがとう!!

清川サロンは、ビストロ・バーですが、昼間はランチ・カフェ営業してるので、コーヒーやビールのお供に、軽い気持ちで観に来てください。キッズスペースがあったり、子供服・雑貨の販売もしているので、子供連れの方も落ちつける場所です。期間中は出来る限り店に居たいと思ってますが、もし来ていただけるなら、事前連絡もらえると、その時間に合わせてお店に出て行くことが出来るかもなので、どうぞ宜しくお願いします。

展示する作品は、全て購入可能です。清川サロンが火曜日が定休日ですが、個展最終日の31日は特別に営業していただけることになりました。

みなさん、清川サロンで待ってます!宜しくお願いします。

会場 : 清川SALON 福岡市中央区清川2-6-4

期間 : 2017.1.4(水)- 1.31(火)

時間 : 11:30 - 25:30 (火曜日定休 / 最終日31日は営業)

90年代に夜遊びに興じた人ならDJとしての彼の勇姿をいまだ鮮烈に記憶していることだろう。福岡在住にしてJEFF MILLSをはじめとする数々の世界的DJと共演。クラブシーンを大いに沸かせギタリストとしても活動する傍ら、いつしか彼の興味は閉ざされた暗闇の箱から大自然のフィールドへと飛び出した。人が創り出したこの世でもっともシンプルで遠くまで行ける乗りもの、自転車。今やサイクリストに転身して16年目の彼は、道無き道を繋いでデザインする卓越したコースセンスが高く評価され、英国のサイクルアパレルRaphaのアンバサダーも務める。繋ぐものが‘曲’から‘道’に変わっただけというのがいかにも単純で彼らしい。自転車とほぼ同時期に手にしたカメラで様々な瞬間を捕らえる中で写真家としても円熟を迎え、独特の世界観が多くのファンを魅了している。たとえツールが変遷しても彼のベースにあるのは常に「最小限である」ということ。意味を極限まで排した余白の部分にこそ万物の本質が満ちている。そんな美学に根ざしたスタイルはときにシニカルで、誰もが根源的な快感を刺激されずにはいられない。

『Neue Tanz(ノイエタンツ)』と題した当展は彼にとって記念すべき初個展である。これまでに集積された数万枚を超える作品群から選び抜かれた珠玉の約100枚は、丹野篤史という特異な視点を余すところなく堪能いただける内容となっている。銘々自由な感性を遊ばせつつ、ぜひのんびりとご高覧いただきたい。

いい写真を撮る人はいい瞬間を待てる人であるか、流れのなかで瞬間に出くわす人であるか、じゃない? 野球の打席っぽいかサッカーのシュートっぽいか、みたいな。丹野さんは後者なんだろうな。世界中にファンがいる組写真ブログ「Peak Experience」(http://atsushitanno.blogspot.jp/) は自転車ライドをしながら、その多くは乗りながら、ノーファインダーで撮影された山道やサイクリストの光景である。趣のあるライドの様子を、ライドの流れを止めずに切り取る通り魔の手口。ハンドストラップをラフに引っ掛けて壁や枝や自転車にカメラをバンバンぶつけながらの連写。露出も開放、脳内麻薬も開放。

そもそもが音楽家でDJだったこともあり、フロアの盛り上がりの展開、曲のつなぎ、我を出す出さないみたいな感覚がそのまま人気のない林道で繰り広げられていると思えばよい。僕もよく言うんだけど、友人と行くライドはパーティーみたいなもので、160kmほどの道程x車も通らないほどの道幅でできたほっそーいダンスフロアのつもりでいる。お酒やタバコがなくたってエロいカーブに身をまかせているだけでヘラヘラできる!飽きたらアドリブでアレンジ。人の行かない道へ、やらない時間に、思いがけないメンバーで…

と、いった人気”ノーファインダー”フォトグラファーがわざわざファインダーを覗くのはどんな写真なの!? その回答が、今回の個展で見られると思うんです。きっと。

澤隆志(キュレーター)

下記の場所にフライヤーを置いていただいています。ご協力ありがとうございます!

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