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チャリティ・ライド RIDE FOR KUMAMOTO

5月7日(土)、8日(日)の二日間、熊本県は小国町でチャリティ・ライド”RIDE FOR KUMAMOTO”を開催することになりました。

RAPHAの移動式ライドハブ「モバイルサイクルクラブ(MCC)」によるライドキャラバンです。4月29日(金)の岐阜県でのライドを皮切りに、30日(土)に京都府、5月1日(日)兵庫・六甲山、3日(火)に兵庫・たつの市、4日(水)に岡山県岡山市、5日(木)に広島県尾道市でチャリティライドを開催し、その後は九州へと移動して7日・8日は熊本県阿蘇郡小国町にてライドを開催し、各地で支援金を募ります。

僕は日曜日に友人と一緒に自転車を持って阿蘇へ入りました。こんな時期に不謹慎と言われかねない世の中だけど、自分の五感でリアルな阿蘇に触れないと気がすみませんでした。そこで観たものは、今まで通りの美しく雄大な阿蘇の大自然と、住むところを無くして避難生活を余儀なくされた町の人々でした。

阿蘇や小国は観光産業の町です。崩壊してしまった阿蘇神社の周りの商店は、観光客が居ない閑散とした中でも、建物に被害がなかった店は、お店を開けていました。夕方4時ごろに訪れた道の駅のお母さんは、僕らが弁当や果物をレジに持って行くと「買ってくれてよかった、売れ残ったらどうしようかと思っていた」と話してくれました。(残りそうになっていたので、沢山の品物に50% offの値札が付いてました)

その一方、まだまだ観光客を全面的に受け入れるほど、環境も感情も整っていないという別の現実もあります。余震も続いています。とても複雑です。

また、風評被害により近隣の観光地の宿泊施設のキャンセルが続いています。観光地にとって一年で一番の書き入れ時のゴールデンウイークにです。今回ライドを行う小国町もその一つ。震災とは建物が壊れた場所だけで起こっている訳ではないんです。

小国ライドのスタート地点は木魂館。14年の4月に行われた、Rapha Gentlemens Race Oguni(現Rapha Prestige)の拠点となったあの場所です。

Rapha Gentlemens Race Oguniは、木魂館の皆さんを初め、ボランティア・スタッフとして動いてくれた”チームGINRIN熊本”を始めとする熊本のサイクリスト、そして南小国にお店を構える”Tea room 茶のこ”の松崎さん等、地元の方々の協力が無ければ成功しませんでした。みなさん被災者です。

今回の震災を身近で経験し、サイクリストである自分に何が出来るかを考えました。そしてRaphaのみんなにも自分が観たもの、そして感じた思いを伝えました。実は当初は小国ではなく、福岡でライドを行う計画で進んでいましたが、この場所でいつものように楽しくライドを行い、阿蘇、小国をもっと盛り上げて行くことが、一番僕らしいサポートではないかとの思いで、急遽、小国で開催することとなりました。

今回のライドは2デイズ。一日目は、RGR小国のコースを短縮アレンジしたものです。昨年の秋に見つけた極上の林道を新たに加えてあります。二日目は、残念ながら地震で崩落してしまった狩尾峠(通称ラピュタの道)を観に行きます。大自然の美しさと残酷さを肌で感じてください。

ちなみに、両日ともコースは暫定です。道路状況によって大幅に変更される可能性があります。正式なコース発表は開催日の数日前になると思います。急遽決まった企画ですので、その辺りはご了承ください。もちろん、コース設定には災害支援の妨げにならないように、細心の注意を払います。

ライドは当日飛び入り参加も歓迎のオープンライドですが、参加には支援金として1,000円以上をお支払いただきます。お預かりした支援金はRapha Japanが責任をもって小国町に全額を寄付するとのことです。

僕はこの数年、年に10回近くは小国阿蘇をライドしています。地元の松崎さんから「俺よりも道に詳しい」と言ってもらえるくらい、隈なく、そしていろんな季節に走ってきました。一年でもっともサイクリングに適したシーズン、5月の小国を一言でいうとすれば「THE最高」です!

九州各地はもちろん、遠方からのご参加もお待ちしています。ライド後に、小国で美味しい物を食べて、地元のお土産を沢山買って帰ってください。そして、小国阿蘇の素晴らしさを周りの人へ伝えてください。それが一番の支援です。

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